農業共済新聞 掲載
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2019年01月30日(水)10:34 AM

近畿版京都支局記事

2016年10月2週号

安全性を重視 エコファーマー取得

健康ファーム 綾部市

 綾部市睦合町の健康ファーム(小田垣歩代表取締役)では「食の安全」と「健康」を重視した野菜生産に取り組む。地域農業に貢献する農地所有適格法人として基盤固めを目指す。

 

小田垣

収穫したてのサツマイモ「べにはるか」を持つ友行さん

小田垣

従業員と作業について話す友行さん(右)

サツマイモ

サツマイモはトラクタで土を起こして収穫する

 健康ファームの創業は2013年12月。代表を務める息子・歩さんの「食の安全から健康づくりを支えたい」という思いを後押ししたのが、同法人のマネージャーで父の小田垣友行さん(65歳)だ。
 経営理念には、1.日本国土の再生2.食の安心・安全・安定3.地域社会への貢献――を掲げ、14年2月に農業生産法人(現・農地所有適格法人)となった。
 同年10月にはエコファーマー認定を受け、15年4月に有機JAS認証取得のための申請も行なった。
 従業員は7人で、サツマイモ「べにはるか」220アールを中心に、タマネギ150アールや黒大豆のエダマメ「紫ずきん」110アール、小豆50アールを作付ける。
 販路開拓やマーケティングは歩さんが担い、友行さんは圃場や従業員の管理を担当。「半年に一度、土壌検査を行い、作物にとって最適な環境を整えています」と友行さんは話し、安全面や栄養面に配慮した栽培に注力する。

3年計画でCEC向上へ

 バイオ堆肥やアミノ酵肥のほか、肥料として硫黄や卵殻なども使用。土壌の保肥力を示すCEC(陽イオン交換容量)を高めるため、3年計画で土壌改良にも取り組んでいる。
 市場出荷のほかインターネット販売も行い、前年の売り上げは1千万円を超えた。「地域の農作業受託や繁忙期のパート従業員の雇用など、地域社会に貢献したい」と友行さん。「今後は販路の拡大と経営基盤を確立し、会社の認知度と共に、食の安全への理解を広めたい」と意欲を示す。
 

 



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